
07:00(デンマーク・コペンハーゲンからの夜行列車より)オスロ着。ついに9時間の夜行列車を乗り、オスロに着いた。列車から一歩でると、寒い。夏であることを忘れさせるような寒さだ。今日はオスロに到着したが、このまま07:42発のベルゲン行きの特急に乗りたいのだ。この特急はフィヨルド観光用の特別列車であるため人気が高い。しかも全席が指定席。トーマスクックの時刻表をみると列車番号の前に赤い文字で「R」とかいてある。つまり、たとえユーレイルパスを所持していてもリザベーションが必要ということだ。まだ予約をしていないので両替をして、窓口に行く。しかし窓口に行ったのは発車10分前であり、すでに売れきれていた。この列車に乗らないとこれから1週間の北欧の予定がすべて狂ってしまうのだ。どうしてものらなくちゃだめだ。
07:42予約なしで列車に乗り込む。そして発車。全席指定席ということは、デッキならいいんじゃないかと勝手に判断し、デッキで座り込む。途中乗客にジロジロ見られる。発車10分後、検札にきた。ユーレイルパスを見せると、「指定席券がなくても一番後ろの席はまだ空いてるからとりあえず、座ってていいよ」と笑顔で言われる。やさしい人だぁ。朝食は昨日デンマーク・コペンハーゲンで買ったバナナ。貴重な3本のうち1本を食べる。
12:00フィンセ駅通過。フィヨルドの美しい風景が見られる。氷河が溶け出している。フィンセはノルウェーの最高峰の駅。1222m。車内放送がノルウェー最高峰の駅であることをノルウェー語、英語、ドイツ語で知らせてくれる。このあたりから車窓は急にすばらしくなる。しかしオスロは晴れていたのに、このあたりから雨が降り始める。
12:30ミュルダル駅到着。ここで登山鉄道のフロム線に乗り換える。乗り換え時間はわずかしかないが、ほとんどのひとが乗り換えるので慌てる必要はない。このミュルダル駅は標高867m。ここからわずか50分で一気に海面までの急勾配を下っていく。途中すばらしい滝が数え切れないくらいある。なかでも落差93mのヒョース滝の前で列車は数分間、写真撮影をする人のために停車してくれるのもうれしい。
13:30フロム駅到着。雨が降っている。ここからグドヴァンゲンまでフェリーに乗ってフィヨルドクルーズだ。フェリーの前で列に並んでいた。フェリーに乗ろうと思ったら、係員の人が「チケット、プリーズ」と一言。そうなのだ。わざわざ重いバックパックを背負いながら雨の中フェリーの前で15分も並んだのに、チケットはその前にチケット売り場で買っておかなければならなかったのだ。しかし現在時刻13:58、フェリーが出るまでわずか2分しかない。バックパックを背負ったままダッシュして200m離れたチケット売り場にならぶ。窓口には3人も並んでいる。3分待たされてチケットを買えた。ちゃんと国際学生証を提示するのも忘れなかった。しかし、チケットを買えたのはいいが、すでに出航時間を過ぎている。口にチケットをくわえ、バックパックを背負ったままダッシュで船乗り場まで行く。係員はフェリー出航の準備をし始めた。係員にチケットを出そうとしたが、口にくわえているはずのチケットがない。途中チケット売り場からフェリー乗り場までの間で落としてしまった。幸いココロ優しいおばあちゃんが雨でびちょびちょになったチケットを拾ってくれていた。そしてなんとかフェリーに乗り込む。乗客最後の1人だった。あぶなかった。
14:05フィヨルドクルーズのスタート。1000m級の山々に囲まれながらフェリーは進む。フィヨルドなのでフェリーはジグザグに進む。ここは世界一長く、そして世界一深いフィヨルドであるソグネフィヨルドだ。長さ204km、深さは一番深いところでは1308mにも及ぶ。いくつもの小さな村が点在している。雨はまだ降っているが徐々に小降りになってきた。
15:20船を下りる。ここはグドヴァンゲン。ここからバスで鉄道駅のヴォンに向かう。ずっと上り坂だが傾斜20度はあるのではないかという急勾配の坂を登る。雨で地面がかなり濡れているので滑り落ちるのではないかと思ってしまうほどだ。バスの運転手と言うのは国を問わずそのドライビングテクニックに尊敬してしまう。ここでもフィヨルドの景色を見ることができる。途中スタルハイムホテルの前で15分の休憩。スタムハイムホテルから望むナーロイ渓谷の絶景はすばらしいと聞いていたので、急いでロビーを横切って中庭まででてみる。しかし霧が濃いため、あまりよくみえない。もし晴れた日にここを訪れたら、かならず中庭にでてみましょう。
16:30ヴォンに到着。ここで今日の最終目的地であるベルゲンへ向かうため17:20発の列車を待つ。しかし定刻になっても列車の来る気配はない。17:40になっても列車はこなかった。それにしてもヴォン駅はフィヨルドに面しているため景色が美しい。列車が遅れたおかげで七色に輝く虹を見ることができた。こんな美しい虹は初めてみた。列車が遅れてもいいこともあるもんだ。
18:10列車が50分遅れでやってきた。ここからベルゲンまで1時間。あまりにも疲れていたので寝てしまう。
19:00ベルゲンに到着。すでに薄暗く、まだ雨は降っている。ここには世界遺産にも指定されているブルッゲン地区があり、この町並みを写真で見たときにその美しさに魅せられ、どうしても自分の目で見てみたかったのだ。ここの街並みは他の街と違い、同じ型の家がきれいに並んでいる。このブリッゲン地区はハンザ同盟時代の建物であり度重なる火災の後に何度も修復されている。雨が降っているのが残念だが、この地域は地形が西ノルウェー特有のもので、山が海岸線まで走っていて、メキシコ湾流の影響を受けるため湿った空気が山にぶつかり雨を降らす。1週間のうち5日は雨が降っていると言われる。
20:00ベルゲンのファーストフードショップでハンバーガーを食べながら明日以降の予定を練る。フィンランドのヘルシンキへは当初スウェーデン側から海路で渡る予定だったが、北フィンランドから鉄道で陸路で入ることに決めた。北欧を1週間で一周してしまおうというこの無茶な計画を達成するためにはトーマスクックの時刻表を頭にしっかりと叩き込み、正確無比なスケジュールを立てなければならない。まるで気分は西村京太郎。この美しいベルゲンで一泊するのも良かったが、この無茶な計画を達成するためには明日の朝までにオスロに戻らなくては行けない。
22:00オスロ行きの列車に乗る。出発は23:00だが、列車はホームに入っていて自由に乗り込むことができる。今日はクシェット(簡易寝台)ではなく、一般座席。こうすることで1泊分まるまる浮き、物価の高い北欧でコストをかなり押さえることができる。座席とはいえ、飛行機のシートより広く、リクライニングもしっかりできるため慣れれば問題ない。ただし夜はかなり車内が冷え込むため毛布をもっていないとつらい。
23:00ベルゲン駅よりオスロに向けて列車出発。毛布をもっていないためベルギーのユースホステルからもってきたシーツを毛布代わりにして寝る。それから空気式の枕やアイマスクがあるとかなり便利であることに気づく。もってきて良かった。夜行列車ではスリや置引きなどの犯罪が多く発生するのでバックパックはワイヤー錠でぐるぐる巻きにし、バックパックを抱えながら寝るのがもっとも安全だ。途中トイレに行く必要がないように水分はできるだけ避ける。
| 宿泊費 | 0円 | 食費 | 2000円 | 交通費 | 2000円 | 観光費 | 0円 |