
危機回避は危機察知能力を高めること、知識武装をすることが一番である。事故や事件に巻き込まれるのは、偶然ではなく、いくつもの要因が重なって起こるもの。必要以上に安全に気を使いすぎるのは旅の面白さが失われてしまうかもしれないけど、自分の命はひとつだけ。ここではそういうリスクをわずかかもしれないが、軽減する方法と実際に危険な目にあった場合の対処について述べていきたい。
旅先を決める前に、外務省サイトは必ずチェック。メーリングリストも登録しておくと、良いだろう。
昼より夜のほうが事件、事故に巻き込まれるリスクは当然高い。そうであれば、地域によっては日照時間が長い季節に旅する。北半球であれば、9月に旅するより7月に旅したほうがはるかに日照時間は長い。
航空会社や機体ごとの事故率を見ておくのもいいだろう。
■AirSafe.com
http://www.airsafe.com/events/regions/asia.htm
まず道に迷わないこと。そのためには、信頼できる地図を持つことである。地図は、赤ペンなどで目印となる場所などを最初に印をつけること。
歩くときはもちろん、バスやタクシーに乗るときも方角を意識するクセをつけよう。そうすることで、不意に危険地域に立ち入ることもないだろうし、タクシーで遠回りされ、料金トラブルにあうリスクを軽減することができる。地下鉄に乗るときに間違った方向に行かないためにもコンパスは必要。地図と合わせて見るべき。
腕時計でも方角が調べられる。そんなとき、コンパスの代わりとなるのが腕時計。
1)空を見上げるのではなく、物の影を観察して太陽の方向を知る
2)アナログの時計であれば、短針を太陽の方角に向ける。
3)短針と12時の中間の方向が南となる。
たとえば、午後4時に方角を知りたければ、太陽の方向に短針(4時)を向ける。短針(4時)と12時の中間の2時の方向が南である。
もちろん太陽が見えていなければ、このテクニックは使えない。夜はもちろん、曇りの日も使えない。ただ、デジタルの時計でも、太陽さえ出ていれば、アナログ時計の短針の方向を頭でイメージして方角がわかるだろう。
南半球では北半球と方法が異なる。
1)同じく、物の影を観察して太陽の方向を知る。
2)今度は短針ではなく12時の方向を太陽に向ける。
3)短針と12時の中間の方向が北となる。南でなく北です。
午後4時なら、太陽の方向に腕時計の12時に向け、短針(4時)との間の2時の方角が北である。
夜道を歩かないのは基本でも、どうしても歩かざるを得ないことがある。そういう場合は、防犯ブザーを持ち歩くのも手である。ただし、使いたいときにバッグに入っていたのでは意味がない。危険を感じる場合、手に持ち歩きながら歩いたほうがいい。できる限り音の大きいものを。
ユースホステルには、カギのないロッカーがある。南京錠などがないと、せっかくのロッカーも台無し。荷物を盗まれてからでは遅い。
危険地域の場合、タクシーをケチらないこと。ただし、タクシーに乗る場合は、運転手を選ぼう。声をかけてくる人は避け、人を見て選ぼう。できれば、おじいちゃんがベター。
両替商とは両替しない。両替詐欺にあわないよう、多少レートが悪くても、ATMを使う。
寝台列車に乗る場合、荷物管理という視点で考えると、上段が最も安全。次に下段。中段は荷物を安全に収納するスペースが少ないので、避けるべき。
陸路で国境を越える際は、ドルのキャッシュで100ドルくらい持っていること。持っていないと、そこで旅が中断してしまうかもしれない。
宿を確保したら、まず危険地域をヒアリングしてみよう。
とにかく目を合わせない。そして、本当に身の危険を感じるエリアは、たとえバックパックを背負っていても走ること。走っていれば、襲われる確率は少ないだろう。
安宿の中には、雑居ビルのワンフロアに入っていることがある。ドアを入る際に、一緒に入ってこないか、チェックすること。
財布は人目につくところで、扱わない。まとまったお金は、セイフティポケット(ハラマキ等)に入れ、その日に使う現金はポケットにそのままお金を生で入れる。手探りで必要な分だけポケットから出す。
カメラは貴重品。必要な場所以外では出さない方がいいだろう。
有名な安宿と言っても、周りには、強盗がいることがある。
宿泊中の荷物の管理は重要。ドミトリーなどで宿泊する際、荷物をそのまま置いておくことが多いが、パックセーフがあるといい。
体調を崩す一番の要因は、水かもしれない。生水を飲まないことはわかっていても、意外と油断してしまうのが、レストランで出てくる飲み物に入ってくる氷。生水をそのまま凍らせている場合、それは生水を飲んでいるのと同じ。入るレストランのクラスにもよるが、可能なら自分の持っているペットボトルを飲む。
パスポートを盗まれると、再発行手続きが速やかに行うためにも、パスポートのコピーと顔写真を持っていたほうが良い。
盗まれた場合、やはり速やかに再発行してもらうためにも、コピーを持っていたほうが良い。
仮に強盗に襲われた場合、抵抗するのではなく、相手の要求に従うのが一番。可能であれば、捨て財布をもっておくか、ポケットに1万円前後の現地紙幣を忍ばせておこう。そのとき、自分でポケットに手を伸ばすと銃だと勘違いされることもあるので、手を上げたままアゴでポケットの位置を示そう。